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ADSLが繋がらなくなったというトラブルの原因の多くは、事業者側ではなく利用者の側の問題が多いみたいである。なんでこんなことを書いているかというと、以前急にインターネットに接続できなくなった経験があるからである。情報は少し古くなっている(約2年前)かもしれないが誰かの役に立つかもしれないので、そのときの対処法を書いておく。ちなみにパソコンは自作のAT互換機。OSは Windows XP である。

実は、本で調べてもOSが壊れたというようなソフトウェアの問題より、物理的な問題のほうが圧倒的に多いらしい。目に見えない所ではLANケーブルの内部断線(壁の角で鋭角に曲げてしまったとか、椅子で踏んでしまったとか)、ハブやLANスイッチの故障(他のポートは正常でも特定のポートだけ故障することがある)などが多いのである。

以外なところでは、パソコンの近くにあるシュレッダーが原因だったということもあるようだ。つまり“電磁波”に弱いのだ。テレビ、ディスプレイ、コピー機、電子レンジなどみな電磁波発生源の対象になり得る。また単にケーブルがちゃんと差し込まれていなかったというマヌケな例もある。こんなことで呼び出されるネットワーク管理者はたまったものではないが。

また近年では“1000BASE−T”という規格のギガビット・イーサネット製品が出回っているので注意が必要らしい。ひと昔前のLANケーブルはたいてい“100BASE”であり、内部では4本の銅線を使っているが、“1000BASE”では倍の8本使われている。全て最新のギガビットの機器で固めているなら“1000BASE−T”のLANケーブルにする必要があるのだ。

もしLANスイッチを使っているのなら、通信モード「全2重」「半2重」のトラブルもあるようだ。片方を固定モード、もう片方を自動認識にしているとまずいらしい。混合はいけないのだ。

またADSLの性質上、信号の速度や安定度は収容局からの距離に依存する。そもそも局から離れすぎている所に住んでいる人の地区にはADSLサービスというのはないのだ。我が家は距離的にギリギリではないかと思っている。しかも悪いことに近くに川が流れているのだ。これはADSLを使用する条件としてはよくないらしいのだ。


以前フレッツに申し込んだ時、40Mで契約したがNTTの方から、お宅の場合40Mの速度は出ないので12Mにして下さいと言われたことがある。それでも私は大は小を兼ねると思って「40Mのままでいいですよ」と言ったが、実際はそういう意味ではなく、速度が出ない環境で無理に高速の信号を送るとノイズも比例して増大し、結果安定しない事態になることが分かった。大は小を兼ねないのだ。

フレッツADSL開通後1ヶ月ほどして繋がらなくなった。どうにも解決できず(局員にも来てもらった)、結局NTTフレッツは止めて、Yahoo! BB に加入した。今住んでるところでは2年前フレッツと、Yahoo! BB しか選択肢がなかったのだ。「ず〜っと2180円キャンペーン」というのをやっていたので迷わず契約した。8M固定,IP電話なしというサービス。工事もレンタルモデムも無料で最初から全部込みで、ず〜っと2180円。現在に至る。今では光インターネットが当たり前になりつつあり、“8M”などとんでもなく遅いのかもしれないが、慣れてしまえばそんな不都合があるわけでもないしそのまま使っている。これでもパソコン通信をやっていた時代から考えれば、とんでもなく早いのだ。

加入後、1週間前ぐらい経って開通した。いきなり接続できたので喜んだのも束の間、次の日ダウン。全く接続できず。前回のフレッツと同じ現象になった。それから設定をごちゃごちゃいじっているうちになんとか接続できたりできなかったりを繰り返すようになった。

LANアダプタはマザーボード内蔵以外にPCIカードのものを2種類持っているので両方試したが、たいした変化はなかった。それからハードディスクをフォーマット(初期化)、OS再インストールも3〜4回やった。ネットワークに関する設定も何度も変えた。

実はここまでは前回トラブったフレッツで試したことと同じ行程。あと残っているのはパソコン本体しかないと思って、結局マザーボードを買い替えた。

しかし規格が数年前とごっそり変わってしまっていて、CPU、メモリ、ハードディスクがそのまま使えない。かろうじてCPUだけ換えればなんとか使える少し古い仕様のマザーボードを在庫処分で見つた。GIGABYTEの“GA-81865G775-G”。しかしソケットが LGA 775 だったので従来のCPUは使えない。そこで最低ランクの Celeron D 2.53GHz を¥5000で購入。

とりあえず、オンボードのLANアダプタを使って接続。一応うまくつながったが、やはり落ちるときは落ちる。“Marvell Yukon 88E8001/8003/8010 PCI Gigabit Ethernet Controller”というのがLANアダプタの正式名だった。そこで Marvell のサイトに行って最新のドライバに変更してみると落ちる頻度が減ったような気がする。

特にこの Marvell のLANアダプタを使っていて、さらにマイクロソフトの Windows アップデートでドライバを更新した場合、不具合が起きるというネット記事を見つけたので、もしこのLANアダプタを使用して不具合が起こっている人は、このドライバを疑ってみて。

LANアダプタの名称を知るには、Windows XP の場合、コントロールパネル→システム→ハードウェア→デバイスマネージャの「ネットワークアダプタ」のプロパティで分かる。

結局、現在はコレガ(corega)の CG-LAPCIGT というLANアダプタを装着している。このアダプタが数日の実験の中では最も結果が良かったので(もうひとつはバッファロー(BUFFALO)のLANボード LGY-PCI-TXD だ
ったが、別にこれが悪いわけではない)。それと電源コード、電磁波を発生する機器との位置関係も全て見直した結果、なかなか落ちないようになった。

結論として、ADSLトラブルの原因をひとつに絞るのは困難のようだ。たぶんいろんな要素が絡み合って起きているんだと思う。またフレッツで全然つながらなくなったときと比べ、今の方が全然良いわけだが、以前の“フレッツ12M”から“8M”に速度を落としたことも安定要因になっていると思われる。また、あのとき(フレッツ・トラブル)は外でマンション建設工事をやっていたので、工事で使う発電機などの機器がノイズ発生の原因? というのも考えられないわけではない。

※ADSL接続中にいくつもウィンドウを開いたり(特に Excel など重いソフト)、ブラウザでサイト徘徊している最中に“メーラー”を起動したり、さらに負荷がかかる“スカイプ”(インターネット電話)などを使うと、落ちる確率が高くなることを付記しておきます。これは現在でもたまに起こる現象です。
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